卒業式や入学式。
子どもたちの晴れの舞台をPTA会長の失敗で台無しにしたくないですよね。
そんなことを思って臨んだ卒業式、私はPTA会長6年の経験の中で何度か失敗をおかしています。
私にとっては思い出したくない記憶ですが、あえて今回の記事で紹介したいと思います。
なぜなら現在PTA会長をやられている方に、私と同じような失敗をしてほしくないからです。
この記事では祝辞での実際の失敗事例を紹介しているので、ご自身の祝辞のときにどういった点に気をつければいいのかが分かります。
それでは、実際に私が犯した祝辞のときの失敗談を4つご紹介いたします。
元PTA会長の私がおかした祝辞の失敗談4例
祝辞の失敗談①祝辞用紙がのりでくっついていてめくれない
屏風のように折りたたんで、少しずつめくっていくのが特徴の「祝辞用紙」ですが、作成するときは複数枚を「のり」で貼り付けてつないでいきます。
PTA会長として初めて卒業式を迎える私は、練習用と本番用の2つの祝辞用紙を作成しました。
ここでおかしてしまった失敗が「本番用の祝辞用紙は汚したくないという思いから、卒業式の当日まで一度も開かなかった」ということです。
本番用の祝辞用紙を一度も開くことなく迎えた卒業式当日、ステージの上で少しずつめくりながら読み進めていくとあることに気づいたのです。
祝辞用紙がのりでくっついていてめくれないことを。
いくら引っ張ってもはがれない祝辞用紙。一瞬頭がフリーズ。
でも失敗してはいけないという無意識下の中、祝辞を読み上げながら誰にも気付かれることがないように指ではがし、何とか事なきを得るという、冷や汗だらだらの祝辞を体験しました。
祝辞の失敗談②声が小さくて子どもたちに聞こえない
これはよくある失敗だと思います。
在校生として参加していた自分の子どもから指摘されました。
自分としてはかなり大きな声を出しているつもりでしたが、参加している子どもたちは聞き取りづらかったようです。
祝辞の失敗談③祝辞が自分の言葉ではない
私は初めての祝辞のとき、子どもたちに伝えたいメッセージを「著名人の言葉」ばかりにしてしまいました。
やはり借り物の言葉ばかりでは子どもたちの心には残らず、想いは伝わらないのではないかと思います。
祝辞の失敗談④具体例がマイナーすぎて知ってる人がいない
私は祝辞を作るとき、必ず「夢」についての内容を入れていました。
「夢を持つことの重要性」や「夢を叶えるための努力が大事」といったメッセージです。
構成としては、実際に夢を叶えた人の例を紹介して、夢を叶えるための努力が大事という流れです。
ただ、何度か祝辞を経験する中で悪い意味でこなれてしまったのか、夢を叶えた人の事例がマイナーすぎて、子どもたちの心に刺さらなかったという失敗をしてしまいました。
実際の祝辞を抜粋して紹介すると、
皆さんの記憶の中にもまだ新しい、リオオリンピック、パラリンピックでは私たちに沢山の感動を与えてくれました。最高の結果を出すための、想像を超える努力があったからこそ、人に感動や夢を与えてくれたのだと思います。
また、パラリンピックでは競技以外でも、音だけを頼りに写真を撮影する盲目のカメラマン、ジョアンマイアさんが話題になりました。私はそのジョアンさんが、テレビのインタビューで答えていた「やる気にさえなれば、出来ないことなんてない」という言葉がとても印象に残っています。そしてジョアンさんは、2020年の東京パラリンピックでの撮影も、一つの目標として掲げています。
といった内容です。
私にはこのジョアンマイアさんの話がとても心に残っていました。
子どもたちには「ジョアンマイアさんと同じように夢を叶えて欲しい」というメッセージを伝えたかったのですが、あまりピンとこなかったようです。
まとめ
元PTA会長の私が、祝辞のときにおかしてしまった失敗は、
- 祝辞用紙がのりでくっついていてめくれない
- 声が小さくて子どもたちに聞こえない
- 祝辞が自分の言葉ではない
- 具体例がマイナーすぎて知っている人がいない
ということです。
私のような失敗をしないためには、
- 練習用と本番用の2つの祝辞用紙を作成した場合、本番用の用紙に不備がないかどうか事前にチェック
- 自分が思っている以上に大きな声を出す
- 著名人の言葉を借りるときは割合を少なくして自分の言葉としてまとめる
- 具体例を示すのであれば、子どもたちも知っている事例を取り入れる
ということが重要です。
私の失敗談を参考にしていただき、ご自身の祝辞のときには失敗しないように対策をしてみてください。
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